本記事では、世界一の累積建築戸数を誇る、戸建て住宅大手、積水ハウス株式会社(以下、積水ハウス)について分析していきます。
業務内容等
積水ハウスの事業内容は下図のように、大きく4つに分かれています。
出典:積水ハウスHP 2021年度決算資料 中間報告書
請負型ビジネス、ストック型ビジネス、開発型ビジネス及び国際ビジネスの4つです。
順に解説していきます。
1.請負型ビジネス
請負型ビジネスは、一般的にイメージする戸建てや賃貸住宅の建築を請け負う事業です。
土地を持っている方から、建築を頼まれて建物を建てるイメージですね。
2.ストック型ビジネス
ストックが他ビジネスは、建ててもらった住宅のリフォームや、不動産の転貸借により賃貸住宅経営をサポートする事業です。
その中でも、不動産フィー事業の売り上げ構成は、積水ハウスの中で最も比率の高い事業となっています。
ちなみに不動産フィー事業とは、オーナーから建物を一括借り上げして入居者の募集や管理を行い、仲介手数料をもらうビジネスモデルです。
自社で建物を仕入れるわけでないので、リスクが低いのが特徴です。
3.開発型ビジネス
上記の請負型ビジネスとストック型ビジネスは大きな投資を必要としないビジネスです。
なぜなら、建物を建てるお金を出すのは積水ハウスではないからですね。
それらとは対照的に、開発ビジネスでは、東京や大阪等の主要都市で土地の取得からスタートし、大型オフィスやホテルの再開発を手掛けています。
開発型ビジネスはリスクも大きいですが、リターンも大きい事業です。
4.国際ビジネス
アメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国の5か国で住宅事業を展開しています。
積水ハウスの株価チャート
キレイな右肩上がりです。
理由なく値を下げるタイミングがあれば積極的に購入したいです。
出典: Yahoo Finance
積水ハウスの売り上げと営業利益の推移
売上も営業利益も右肩上がりです。
理想的な伸び方です。
出典:積水ハウスHP 業績概要
積水ハウスの純資産と自己資本比率
純資産は順調に増えており、自己資本比率も50%前後です。
とても良いですね。
出典:積水ハウスHP 決算ハイライト
積水ハウスの株主還元方針
積水ハウスの配当は1株あたり86円となっています。
現時点での株価(2021年11月22日終値)、2394円を基準にすると、配当利回りは3.59%です。
比較的高配当ですね。
積水ハウスは配当性向40%を目途に配当を出すことを明言しているので、利益が伸びれば伸びる程、配当金も増えていきます。
売り上げと利益が長期的に伸びているので、今後も増配が望めそうです。
出典:積水ハウスHP 決算ハイライト
まとめ
世界一の累積建築戸数を誇る、戸建て住宅大手、積水ハウスについて分析してみました。
調べてみると、戸建てだけでなく、賃貸管理や開発ビジネス、海外事業も行っていて、思ったよりも多角的な収益源があると感じました。
また、長期的に売り上げ・利益が伸びており、長期投資の対象になりそうです。
今後の成長にも期待がもてますし、比較的高配当でもあるので、配当狙いの保有も良いかもしれませんね。
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