本記事では、国内完売・入手困難アイテム・国内未上陸ブランドまで購入することができる、ソーシャルショッピングサイト、「BUYMA」を運営するエニグモについて分析していきます。
業務内容等
エニグモは、2004年創業で、筆頭株主はソニーです。
アパレルを中心に世界中のブランド品を販売する「BUYMA」が主力事業で、日本だけではなく、北米を中心に海外でも展開しています。そのほかに、現地在住ガイドが日本語で案内するプライベートツアー予約サイト「BAYMA TRAVEL」、ファッションメディアの「STYLE HAUS」を運営しています。
「BUYMA」では、世界166か国に住む18.5万人以上のパーソナルショッパーが買付、販売を行います。
国内の店舗では完売していたり、国内未上場のブランドを購入できるのが最大の魅力です。
また、パーソナルショッパーによるファッショントレンド情報が配信されていて、記事から商品を購入できたり、色合いなど気になる点をパーソナルショッパーに事前に確認することができます。
このあたりがソーシャルショッピングサイトと呼ばれる所以ですね。
「BUYMA」では、世界中のどこかに在庫があれば商品を購入できるようになるので、欲しい商品を手に入れられる可能性が大きく上がりますし、実店舗がなく、中間業者もいないので、現地に近い価格で商品を購入することができるのも大きな強みです。
パーソナルショッパー同士も競争原理が働くので不当に高額にはならず、適正な価格で購入することができます。
「BUYMA」の収益は、購入者からの手数料と、パーソナルショッパーからの手数料で成り立っているので、自ら在庫を持たないことも強みですね。
逆に、「BUYMA」では、パーソナルショッパーが注文を受け付けてから買付を行うことを認めているので、購入後に品切れで買えないことがあります。(パーソナルショッパーが高額な商品を先に買って売れなかったら損害を被ってしまうので)
口コミでも評価が低い人はこういった点に不満を持っているようだったので、この点は弱みかなと思います。
とはいえ、そもそも近場で買えないものを、人に頼んで買ってもらうというように考えれば、もともと自分では買えないものだったのですから納得もしやすいのではないでしょうか。
なので、購入者が最初から買えないことがあることを周知できるような仕組みづくりが低評価をなくす課題といえます。
エニグモの株価チャート
長期でみると右肩上がりといえます。
短期の上昇や下落はありますが、業績の良さを反映した良いチャートです。。
出典: Yahoo Finance
エニグモの売上高・営業利益の推移
売上高、営業利益共に右肩上がりに伸びています。
理想的な伸び方です。
エニグモの総資産・純資産と自己資本比率
総資産・純資産ともに増加傾向です。
自己資本比率は一貫して70%を超えており、堅実経営です。
とても強固な財務基盤を持っていると言えます。
エニグモの配当推移
配当金は2020年から実施しています。
配当利回りは2021年12月17日終値775円を基準にすると、1.29%です。
配当性向は15%程度なので無理な配当はしていません。
とはいえ、決算説明会でも配当金については述べていなかったと思うので、そんなに重視はしていない気がします。
まとめ
ソーシャルショッピングサイト、「BUYMA」を運営するエニグモについて分析しました。
売上も利益も右肩上がりかつ、海外へと展開したり、「BUYMA」以外の事業も始めていたりと、今後も業績の大幅な拡大が期待できそうです。
自己資本比率が高く、堅実経営であるのも安心感があります。
今後も注目していきたい企業です。
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