フィード・ワン株式会社(2060)銘柄分析~国内トップ級飼料メーカー~ 

資産運用

業務内容

フィード・ワン株式会社は、神奈川県横浜市に本社を置く、飼料メーカーです。

飼料というのは家畜に与えるえさのことです。

フィード・ワンでは畜産・水産用の飼料を製造販売しており、畜産飼料売上はJAグループの全農に次ぐ業界2位、上場企業の中では1位に君臨しています。(2020年度)

飼料の中でも特に豚用飼料で業界トップクラスで、養鶏用飼料、ペットフード、実験動物用飼料、養蜂飼料と幅広く展開しています。

飼料以外には食品事業も行っており、畜産農家への営農支援やグループでの畜産物の一貫体制でシェアを拡大しています。

2017年から完全養殖のクロマグロを出荷開始する等、食品事業も要注目です。

売上割合としては約75%が飼料事業、24%が食品事業、1%がその他です。

主な沿革として、

2014年10月 協同飼料と日本配合飼料による共同持ち株会社としてフィード・ワンホールディングス設立。

2015年10月 協同飼料、日本配合飼料、フィード・ワンホールディングスが合併し、フィード・ワン株式会社へ商号変更。

となっています。

フィード・ワン自体は新しい企業ですが、合併前の日本配合飼料は1929年設立、協同飼料は1946年設立ととても歴史のある企業です。

2021年5月時点で全国に17か所の事業所と6つの生産拠点があります。

また、海外事業にも力をいれており、ベトナム、インド、インドネシアで事業を行っています。

日本の飼料メーカーのリーディングカンパニーとして海外で売り上げを伸ばすことができれば、大きな成長が期待されます。

フィード・ワン(2060)の株価チャート

ここ数年は右肩下がりでしたが、売上の増加や市場規模の拡大から上昇が期待されます。

出典: Yahoo Finance

フィード・ワンの売上と利益の推移

売上に関して一言で言うと、とても安定しています。

大きく増えることもなければ減ることもないです。

一方、営業利益に目を向けると売上推移に比較して上下しているのが見られますが、これは原材料価格の変動に大きく影響される業種だからです。

飼料の販売原価における原材料費率は80%と高く、原材料価格をいかに抑えられるかが、利益を上げるカギになります。

出典:フィード・ワン株式会社 IR情報 業績ハイライト

フィード・ワンの指標分析

自己資本比率は毎年着実に増えており、40%以上を確保。

ROE(自己資本利益率)も毎年10%前後と安定しています。

売上や利益と同じく生活に欠かせない食品セクターならではの安定感が魅力ですね。

出典:フィード・ワン有価証券報告書(2020年度)

フィード・ワンの配当推移

フィード・ワンは株主還元に積極的な企業です。

現時点での株価(2021年11月12日終値)、794円を基準にすると、配当利回りは3.14%で、比較的高配当な部類に入ります。

また、図には記載がないですが、配当性向は25%以上を目標として掲げており、実際20~30%の間で推移しています。

売上と利益の推移を含めて考えると、いきなり大きな減配はなさそうで、安定した配当が期待できます。

出典:フィード・ワン株式会社 IR情報 配当について

まとめ

国内トップ級資料メーカーのフィード・ワン株式会社について分析してみました。

ここ数年、株価は右肩下がりの状況ですが、売上・利益ともに安定しています。

配当も配当性向25%以上を目標に掲げており安定しています。

ベトナム・インド・インドネシアに展開している、海外事業の成長次第でまだまだ業績の拡大も見込めそうです。

財務も着々と強化されており、安定感と合わせて、市場全体に連れて株価が下がったタイミングで大きく買いたい銘柄です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました