5大商社って何?日本の誇る5大商社を徹底分析!

資産運用

本記事では日本の総合商社のトップ5、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅のメイン事業を比較しながら分析していきたいと思います。

5大商社って何?

5大商社というのは、前述したとおり、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅の総合商社5社のことを言います。

ここに双日と豊田通商を加えると、7大商社です。

総合商社の事業領域はとても広く、一言で言うと「何でもやっている」とも言えます。

例えば、ユニクロのファーストリテイリングは、自社で製品を製造して、自社で販売していますが、基本的にはアパレル関係で単一の事業です。

それに対して、総合商社では「様々な事業を行っている企業に投資する」、「様々な事業を行っている企業同士を仲介する」といったことを行い利益を得ています。

つまり自ら行うというよりは、専門家同士をつなげたり、専門家に出資することで利益を得ているので、さまざまな事業に進出しているということができます。

また、最近では自ら事業を経営することにも力を入れていて、投資先企業に経営者を派遣して、自ら経営したりもしています。

例を挙げると、三菱商事はローソンやコメダ珈琲店、伊藤忠商事はドールやファミマ、住友商事はサミットあたりが有名です。

5大商社業績比較

5大商社の利益推移は下表のとおりです。

2020年の丸紅、2021年の住友商事以外は毎期黒字を維持しています。

2021年はコロナの影響で大きく利益が下がっていますが、2022年は会社予想の段階ですが、大きく挽回しそうですね。

丸紅と住友商事の赤字転落は、海外の資源部門の損失の影響で、海外での事業展開が多い商社では海外の損失が大きく膨らむことはリスクの1つです。

5大商社各社の特徴

総合商社は事業領域が広いこともあり、各社セグメント別利益に特徴があります。

下表は各社の2021年度第2四半期決算資料から抜き出したものです。

伊藤忠商事

5大商事はどの企業も金属の利益が大きいのが特徴ですが、伊藤忠商事は、5大商社の中でも金属の割合が低いのが特徴です。

その分、食料品や繊維などの非資源分野に力を入れていて、民間初の人工衛星の打ち上げや、ファミマを通した小売り業への進出など、様々な事業をバランスよく行っています。

出典:伊藤忠商事 2021年度第2四半期決算説明資料

 

三菱商事

金属が大きな割合を占めるのはどの企業も一緒ですが、自動車や食品などの割合も高いのが特徴です。

全体的にバランスが良く、さまざまな分野で利益を生み出しています。

出典:三菱商事 2022年3月期第2四半期決算IR資料

 

三井物産

金属やエネルギーなどの資源分野が利益の7割ほどを占めます。

出典:三井物産 2022年3月期第2四半期決算説明会資料

 

住友商事

輸送機やJ:COMなどのメディア事業に強みを持っています。

メディア・デジタル分野の利益にしめる割合が大きいのが大きな特徴です。

出典:住友商事 2021年度第2四半期決算資料

 

丸紅

丸紅はアグリ事業といって、農業関連事業の利益が大きな割合を占めています。

食料の割合も大きく、アグリと食料に力を入れていることがわかります。

出典:丸紅 2021年度第2四半期決算IR資料

 

まとめ

5大商社についてまとめました。

利益はコロナ時でも黒字を維持している企業が多く、コロナ後は大きく業績を回復させています。

また、金属事業の利益に占める割合が最も多いのはどの企業も共通ですが、金属に続く利益を上げている事業は、企業間で大きく異なっています。

総合商社は事業領域が広い分、どのような事業に力を入れていて、どの程度利益を上げているかを見極めて投資していきたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました