良品計画(7453)銘柄分析~無印良品で世界31か国・地域に積極展開~

資産運用

本記事では、「無印良品」ブランドで企画開発から販売まで一貫して手掛ける、株式会社良品計画(以下良品計画)について分析していきます。

業務内容

良品計画は、1980年12月に西友のプライベートブランド事業部として発足し、1989年に分離独立して、良品計画となりました。

1991年のロンドン出店を皮切りに海外でも積極的に事業展開しており、日本を含む31の国・地域に進出しています。

主力の「無印良品」ブランドは、企画開発から商品調達、製造、流通・販売まで一貫で手掛けていて、他にもCafé&Meal MUJI(飲食店)や無印良品の家(住宅販売)、無印良品キャンプ場の運営等、「感じ良い暮らしと社会」の実現のため多角的な事業を行っています。

無印良品の店舗数は、全世界で1,000店舗以上、扱いアイテム数は7,500点以上を誇っていて、生活雑貨が過半を占めていますが、衣料から食品、家具まで何でも揃います。

近年は売上が上昇中の食品事業を強化中で、今後の出店は食品スーパー併設型が7割程度を占めるようです。

また、中国を筆頭とした、東アジアへの出店を強化することで、国内以上に海外の営業利益が増加する予定で、計画どおりに海外で利益を伸ばしていくことができるかが、今後の成長のカギになりそうです。

良品計画の株価チャート

長期でみると右肩上がりが続いています。

2019年初め頃から、ファミマでの商品提供の撤廃、新型コロナウイルスの拡大、中国の不買運動等が続き、一時は大きく値を下げていましたが、立て直してきました。

出典: Yahoo Finance

良品計画の営業利益の推移

良品計画は出店攻勢を強めていて、売上は右肩上がりなので、売上が営業利益に反映されているかを確認します。

順調に伸びているのが確認できます。

出典:株式会社良品計画 HP

良品計画の純資産と自己資本比率

純資産は増えているのですが、自己資本比率は下がっています。

これは、出店ペースを上げるために多額の借り入れをしているからです。

とはいえ、自己資本比率は50%を超えていますし、問題ないでしょう。

業務拡大のために、適正なリスクを負って経営していると言えます。

出典:株式会社良品計画 HP

良品計画の配当推移

良品計画の配当は1株あたり40円となっています。

現時点での株価(2021年11月19日終値)、2017円を基準にすると、配当利回りは1.98%です。

良品計画は配当性向を30%としており、業績次第で配当金が大きく上下します。

配当性向を明言している以上、業績拡大以外で大きな増配等は考えられず、配当金狙いの投資には不向きです。

出典:株式会社良品計画 HP

まとめ

無印良品で有名な良品計画について分析してみました。

調べてみると、無印良品以外にもさまざまな業態を展開しているうえ、生活に密着したサービスが多いと感じました。

また、海外への出店ペースを速めており、海外事業の成功が今後の成長のカギを握りそうです。

海外事業が順調に拡大すれば、まだまだ大きな成長が期待できそうです。

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