セラク(6199)銘柄分析~インターネットで社会との架け橋に、新規事業に期待大の総合ITソリューション企業~ 

資産運用

本記事では、業績が大きく拡大中の総合ITソリューション企業、セラクについて分析していきます。

ITソリューションというのは、簡単に言うとIT技術を使って様々な問題を解決することです。

さまざまなものやことがIT化されている現在、大きな需要が発生していると言え、正に旬な業種です。

業務内容等

セラクは、1987年創業、システム開発事業に1997年に本格参入とIT関連銘柄の中では歴史があります。

大きく分けるとITシステムの構築・運用事業(以下IT事業)とネットサービス事業を行っていて、

IT事業では、システムインテグレーション(以下SI)領域と、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)領域に分けることができます。

SI領域では、ITシステムの構築・運用・支援等を行っているのですが、未経験者を独自のノウハウで育成し直接顧客企業先で技術提供しており、近年未経験技術者向けの実践型実機研修ルームを大規模増床するなど、育成に定評があります。

また、需要の増大とともに力を入れているのがDX領域で、RPA(ロボットによる自動化)、IoT(モノのインターネット化)、データサイエンス(さまざまなデータから有意義な答えを導くこと)などの先進分野を育成しています。

ネットサービス事業では、IT事業で培った人材・技術を活用し成長性の高い社会課題に投資を集中しています。

現在力を入れているのは、みどりクラウド事業とデジタルヘルスケア事業です。

みどりクラウド事業では、農業向けプラットフォームの「みどりクラウド」と養豚・養鶏向けプラットフォームの「ファームクラウド」の提供を通して、一次産業のDX化を実現しています。

農業とITの融合における業界のフロントランナーでもあり、決算説明会でも力を入れていることを強く主張していました。

個人的に農業のDX化は今後の社会における必須事項であると同時に、DX化が遅れている分野でもあると思うので、期待が大きいです。

デジタルヘルスケア事業では、「バイタルプログラム」というヘルスケア関連の法人向けクラウドサービスを2022年にリリース予定です。

従業員の健康問題をデータサイエンス・AIを活用して解決することで生産性を上昇させたり、リスクを事前に排除することを目的にしています。

毎週1~2分の簡単なアンケートに答えるだけで、組織の生産性向上に役立てることができるとのことなので、データサイエンスやAIって本当にすごいですね。

 

セラクの株価チャート

セラクは2016年上場なので、それ以降のチャートです。

2020年頃までは上昇も下落もなく、まったく注目されていませんでしたが、2020年の新型コロナ発生以降は大きく上昇しています。

業績の良さ、事業内容からしても妥当な上昇かなと思います。

出典: Yahoo Finance

 

セラクの売上高・営業利益の推移

売上高、営業利益共に右肩上がりに伸びています。

エンジニアを積極的に採用しているので、エンジニアが増えた分だけ売上も営業利益も上昇している感じです。

出典:セラク 2021年8月期通期決算説明資料

 

セラクの純資産と自己資本比率

純資産は増加傾向です。

また、下表から計算すると、自己資本比率(純資産/総資産)はだいたい50%前後です。

良いですね。

総資産が大きく増えていますが、自己資本比率を下げることなく増えているので適切なペースで資産が増えていると判断できます。

出典:セラク 2021年8月期通期決算説明資料

セラクの配当推移

配当金も右肩上がりで増えていますが、ほとんどありません。

現在の配当金は1株当たり5.6円で、2021年12月13日終値1698円を基準にすると、配当利回りは0.32%です。

現時点では、エンジニアを積極採用している段階ですし、企業の成長を優先するということでしょう。

出典:セラク 2021年8月期 有価証券報告書

まとめ

業績が大きく拡大中の総合ITソリューション企業、セラクについて分析しました。

売上も利益も右肩上がりかつ、新規事業も独自のものを行っており、業績の拡大が期待できるだけでなく非常にワクワクする企業です。

農業のDX化は将来の必須事項だと思うので期待したいです。

今後の動きも注目していきたい企業ですね。

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